皆さんは訪問看護をご存知でしょうか

病院に通えなくなった人が、看護師さんに来てもらって傷の手当てや点滴をやってもらう“看護の出前”のようなイメージを持っている人が多いかと思います。確かにそういった処置も訪問看護の大事な仕事のひとつですが、訪問看護はもっと計画的・積極的に介入をします。
基本的には、ご本人とご家族が望む在宅療養を実現するためにお手伝いをさせて頂きますが、専門的な立場から起こり得ることを予測し家族がどのように病人や要介護者の世話を行っていけば良いか助言をしたり、判断に迷う時は一緒に考えたりします。何かあったときには365日24時間いつでも連絡できる体制を確保し、状態に応じて昼夜問わず緊急訪問を行います。

このように訪問看護は常に身近で支えていくことで安心をお届けしています。「大変だった時、苦しかった時、側にいてくれてとても心強く、同志のようだった」とある患者さんの家族がおっしゃっていました。ぴったり来る言葉だと思います。では訪問看護は通院できなくなったら誰でも受けることができるのかと言うと、そうではありません。主治医が訪問看護が必要と認めない限り、看護師が勝手に訪問看護を始めることはできません。

「訪問看護指示書」が交付されて初めて訪問看護を行うことが法的に可能になります。訪問看護指示書が交付されれば年齢や疾患を問わず誰でも訪問看護を受ける事ができます。年齢、病名、利用者の状態により介護保険と医療保険に分けられています。

 

最近は後期高齢者の増加や悪性腫瘍の死亡率の増加により自宅での看取りを希望される方も多くなっています。その背後には病院では面倒をみてもらえないという現実もありますが、一人暮しや老人世帯が増加している中で在宅での看取りを行うということは容易なことではありません。それでも在宅ケアチームと家族の愛情に支えられて幸せな最期を遂げた方も多くいます。

「入院すれば病院通いしなければならないけれど、家に来てくれるので家のこともやりながら介護が出来てよかったとおっしゃる家族もいらっしゃいます。暮らしの中に介護・看護が溶け込んで自然な姿のように思います。昔の在宅死は医療がなく苦痛の中で亡くなっていかれた人も多くいました。今の時代は自分の意思で在宅死を選択して、手厚い医療を受けながら自分らしく生を全うすることができます。

あなたは自分の最期をどこでどのように迎えたいと思っていますか? ご自分の死について考えることは今をどう生きるかに通じます。在宅死が一番良いということでもありません。自分の命や死について考える機会にして頂ければと思います。

Categories: 医療従事者

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