【日本の近未来が被災地に】~月命日定期便 25か月め~

石巻市がリリースした「災害公営住宅地区別整備計画戸数」という資料があります。仮設住宅にお住まいの被災者の皆さんが、郵送または面談で入居意向を回答した結果に基づいて立てられたプランが地図に記入されたものです。

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合計4,000戸の建設計画は、大きく分けて「市街地」の約3,300戸、「半島部」の700戸に分かれています。データを見てみると、「市街地」では当初の整備計画よりも建設予定戸数が増加していますが、「半島部」ではほとんどの地区で予定数が減少、特に雄勝と牡鹿地区の減少が目立ちます。辛い表現になりますが、2地区の被災者の少なくない割合の方が「住みたいけど、住めない」との判断をされたのでしょう。

4月の終わりから5月にかけて、雄勝・牡鹿を訪れましたが、交通の不便な地域がいったん生活・社会インフラを失ってしまうと、そのコミュニティの回復は非常に困難となります。
それでも雄勝には医科・歯科共に公立の医療機関が確保されていますが、医療が整備されても雇用の確保がなければ、住民の皆様は戻るのは難しいでしょう。

平成の大合併より以前、「市街地」は元々の「石巻」であり、「半島部」は「牡鹿」や「雄勝」などの別の町でした。合併以後、中心部への人や経済の集中はじりじりと進んでいたと想像しますが、震災で一気に加速してしまった感は否めません。このエリアで「女川」だけが、「政治と経済が深く絡み合った合併」を免れた理由を述べる必要はないでしょう。

ふと、被災地の外にいる自分の周囲のことを思います。石巻で起きていることは、震災で加速したことを別にすれば、日本全国どこの地域でも存在しているのではないでしょうか。この現状は日本の近未来像を映し出しているのだという確信に近い思いを抱きます。石巻の復興計画をバランス良く進めることが出来れば、将来の日本全体のあり方にも希望が見いだせるように思えてなりません。

遠い東北での縁遠い話ではなく、当事者意識を如何に持つかがこの国の行く末に関わると思い行動していこうと、改めて思います。

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