【リポート】NPO法人 国際医療ボランティア団体 ジャパンハート2

Q:ミャンマーでは、さまざまな活動をされていますが、本格的に活動を開始したのワッチェ慈善病院ですね。

A:ミャンマー中部のザガイン管区にあるワッチェ慈善病院で医療活動をしています。ここはお寺です。ミャンマーは仏教国で、お寺は非常にステータスが高いのです。もともとお寺の中に病院がある国でして、この病院もお寺の中にあるのですが、一部をお借りして診療を開始しました。現在は年間の外来が1万人、1年間の手術数は2,000件になりました。
吉岡は、専門は小児外科ですが、外来も手術も小児に限りません。ただ、18歳以下のお子さんは無料で診察も手術もしています。そして大人からは実費をいただいています。ミャンマーには保険制度がありません。医療費がとても高い国です。盲腸の手術をすると年収くらいのお金がかかってしまう…。そこを実費や無料でやってきましたから、風当たりが強いこともあったと聞いています。
今では、資金援助をしてくれる基金もでてきて、手術費用を基金からいただくケースがあったり、お金がないため断られた病院の医師が「日本人の医師のいる、ワッチェ病院に行ったらいいと教えられて来た」という患者がいたり。嬉しいことも、大変なことも、いろいろなことがあります。

 

Q:ミャンマーでの、その他の活動は…?

A:サイクロン孤児支援活動、児童養育施設「DreamTrain」、視覚障がい者自立支援事業、保健・衛生教育活動などがあります。
サイクロン孤児支援は、2008年の大型台風「ナルギス」で親を亡くしたり、困窮におちいった子どもたちへの支援活動です。台風の直後には、食料を積んだ車で被害にあったデルタ地帯に通い、救援物資を届け、医療活動を展開しました。今は親を亡くした子どもたち50人弱に対して、生活支援や身体・精神両面の医療サポート、進学費用を含めた教育支援をしています。
児童養育施設「DreamTrain」 には現在163名の子どもたちが賑やかに生活しています。
ジャパンハートに、悲惨な状況の子どもたちを引き取って育てているスタッフがいました。それを知った吉岡が訪ねて行き、親のHIV感染やお金の面での支援だけでは解決しない実情を考えて、子どもたちが暮らす児童養護施設を2010年につくりました。ご飯をいっぱい食べて、学校に行って、職業訓練をして、自立できるように育てます。資質があり熱心なら大学進学もしてもらう。タイに近いミャンマー北東部のシャン州からでてきた子どもたちはミャンマー語を勉強する必要があり、ハンディがあるのですが、大学に行って医者になるような子どもが育つのを楽しみにしています。

この他のジャパンハートさんのミャンマーでの活躍について、その骨子をご紹介します。
視覚障がい者自立支援事業:外務省「日本NGO連携無償資金協力」の支援を受けて実施している社会福祉事業。目的は、ミャンマーの視覚障害者の社会的・経済的自立の実現。ヤンゴンに開設の訓練センターで視覚障害者の医療マッサージ教員を養成し、教員は出身盲学校に戻り生徒に医療マッサージを教える、という活動。日本人専門家が2年間のカリキュラムで教員養成をしている。2012年から卒業生=教員誕生の実績をあげている。
保健・衛生教育活動:2008年開始。地域の寺子屋に通う子どもたちと先生に、保健・衛生について学んでもらう活動。ワッチェ慈善病院から、看護師をサポート役として派遣したりもしている。
透析事業:ヘビに噛まれるなどで急性腎不全患者が多いミャンマーでは、人工透析が重要。人工透析設備が整っていないミャンマーの透析治療を改善するため、日本から専門家を派遣し、現地の専門技術者育成を開始した。主催するセミナーには全土から、医師・看護師・技師が集まってくる。

 

エピソードをひとつご紹介。
ミャンマーの女子サッカー代表チームの日本人監督がジャパンハートを訪問。そして、毎週の様にジャパンハートが支援する子供たちにサッカーを教えるようになりました。「みなさんにジャパンハートをもっと知っていただいて、さまざまにご支援ご協力いただければ幸いです」と加藤事務局長。

Categories: 医科

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