【リポート】ユニバーサルツーリズム促進の担い手。 株式会社エイチ・アイ・エス(H.I.S.)バリアフリートラベルデスク2

一人旅はどうだろうか。要介護の方や、障がいある方でも「連れて行ってもらう旅」
ではなく「自由に旅を楽しみたい」と考えている人は、きっと多い。

そんな方々の要望を実現させてくれのるのが、『バリアフリー旅なかま』の商品とサポートにあたる旅行介助ボランティアだ。
 現在『バリアフリー旅なかま』には約1000世帯が登録している。
 60歳以上のシニアで、ご夫婦での登録が多い。「個人旅行では実現困難な旅を、旅の仲間と支え合いながら、創り上げていっていただきたい」これが『旅なかま』だ。旅にはご夫婦での参加も、お一人での参加もある。
「ご家族がご一緒の旅行も楽しいのでしょう。しかし、お話を聞いてみると、3世代の旅行は、連れていってもらう旅行、子供が親孝行をする旅になってしまうというのです。ご夫婦で、あるいはお一人で行きたいところに自由に旅がしたいのです」 また「仕事で休みがとれない旦那様を残し、旅行介助ボランティアのサポートを受けながらお一人で旅行をされたり、奥さまは亡くなられたけれど、一人でも旅に出かけるとか」『バリアフリー旅なかま』は、そんな人たちが参加する旅だ。
 運動機能や体力に不安のある高齢者が、それぞれの旅を自由に楽しむことができる。そのサポートにあたるのが旅行介助ボランティアだ。介護の資格・経験があり、デスクが実施する面談及び試験に合格した人たちで、現在20名が登録している。月に1度「介助研修・旅行業務実務研修・避難訓練研修」に参加して、「お客様が、より安全に快適に旅を楽しめるサポート方法」を学んでいる。頼もしい限りだ。

 

こんなユニークなサービスもある。ツイッターでの『旅なかま実況中継』

添乗員がツイッターで「今、こんなふうに食事をされています」とか「今ラクダの馬車に乗りました」とか、旅先での光景を届けている。
 高齢者の一人参加を心配しているご家族には、最高の安心材料になる。またご家族が旅する姿をリアルに見られるのだから「旅の思い出を共有する」ことにもなる。ご家族の団欒に話題を提供し、高齢者が元気に話をすることにつながるのだ。
 「旅なかま実況中継」のツイッターをみて、旅行申し込みをされるケースが増えてきているという。よく理解できる話だ。

旅行を楽しむことに留まらず、旅行先でリハビリテーションも実施しようというバリアフリートラベルデスクならではの企画がある。名づけて『旅リハ』。

 「横浜市リハビリテーション事業団と共同企画で毎年実施されているのが、旅リハ・沖縄旅行や旅リハ・ハワイ旅行。理学療法士、医師、作業療法士、スポーツ指導員らが全面的に関わり、参加者各人の機能に合わせた旅行計画を立てる。参加者の能力を最大限に発揮して旅をし、その後の生活の自発性を促すことを目標としている」。旅がリハビリテーションの動機付けになる。高齢者のケアモデルにもなりそうだ。

 

「障がいのある方を旅にお連れするだけに留まらず、
もっと大きな社会的意義の実現をめざして」
バリアフリートラベルデスクが取り組んでいるのが、『ボランティアツアー』だ。

例えば、『NPO法人 希望の車いす』の活動に参加する旅。観光も楽しみながら、車いすを必要としているアジアの若者・子供たちに車いすを届ける旅である。彼らにとっては、車いすは新たな希望や夢そのもの。障がいがある多くのアジアの若者・子供たちの夢と希望のスタートラインに立ち会うことができるのだ。
 「参加していただく方々は、私達といっしょに車いすの修理・クリーニングをしていただきます。そして、車いすを届ける旅に出かけます。タイとハノイに、『NPO法人 希望の車いす』の受注旅行として実施したのですが、NPO法人の人たちだけではなく、一般の方たちに参加していただきたく、広く募集をしています」とのこと。歳をとっても新しい仲間を作り、社会との接点を持ち続けていただきたいという願いもある。旅の目的は、広くそして深い。

Categories: 介護

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