今が一番幸せ!

平日の午前中、スーパーやデパートに買い物に出掛けるとお客は高齢者ばかりだ。そう感じ始めたのが10年くらい前からだろうか。これからは平日の午前中に限らず、終日高齢者で埋め尽くされることになるのではないか。

団塊の世代が定年退職を迎えて、日本の社会はどのように変わって行くのだろうか。団塊の世代だけではなくエネルギーが溢れている前期高齢者は、拘束されていた仕事から解放されて、自由な仕事を選ぶに違いない。それは自営業のひとりビジネスであったり、いま流行のNPOだったり、形こそ違え「やりがいのある仕事」を、なのだ。

先日、八十歳を越えたご夫妻と話をしていたら「今が一番幸せ!」と言う。そうなのだ!何にも拘束されず、時間がゆっくりと過ぎていく毎日。二人で自分達のリズムに合わせて好きなことだけに専念し、会いたい人にだけ会って楽しい時間を過ごし、何の憂いもない。若い人達から見れば、しわくちゃになってからが「幸せ」とは理解しがたい事だろう。

幸せのモノサシはない。心のもちようで、幸せになったり不幸と感じたりする。資産家・お金持ちだから幸せとは限らない。この17年間、高齢期の暮らしに関する多くの相談を受けたなかで、お金がありすぎるために相続争いが生まれて不幸な関係になった家族を数多く見てきた。物質的に豊かになった日本では「グルメ志向」の結果が生活習慣病であり、欧米の個人主義の影響がニートやフリーターを生んでしまったとも言える。

団塊の世代が八十歳を迎える15年後に、その世代が、はたして「今が一番幸せ!」と言える日々を送れるのだろうか。

平成18年4月の介護保険法改正で「介護予防」が打ち出された。自分で健康のために必要と感じている人は、すでにジョギングや水泳などで身体を鍛えている。要支援の人達が今更トレーニングを始めるとは思えない。高齢者は個人差が大きいのだから、強制されて効果 が出るほど頑張るとも思えない。

どんな状況にあっても「今が一番幸せ!」と思えるのなら、それが最高の年齢の重ね方だと思う。

そして、「その幸せ」な時にこそ、誰にもいずれやってくる人生の終末期の準備だけはしておきたいものである。

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