赤ちゃんへの薬の飲ませ方の理想と現実

admin-ajax (1)子供に薬を飲ませるのはとても大変なことです。特に離乳食の進んでいない乳児は苦労することが多いです。私は薬剤師ですが、我が子に上手に薬を飲ませることができませんでした。
今回は、乳児への薬の飲ませ方について私の苦い経験を交えてお話致します。

 

 

 

 

乳児へ薬を飲ませる方法として一般に言われていることについて以下にまとめてみました。

■ 粉薬は少量の水で練って頬の内側につける
■ シロップはスポイトでそっと口の中に入れる
■ 赤ちゃんがミルク嫌いになってはいけないので薬をミルクに混ぜて飲ませない
■ ジュースやアイスなどの食べ物に混ぜる場合は、食べ残しのないようにする

私の子供は、完全母乳で育ち、離乳食が始まってからも、三度のごはんより母乳が大好きでした。初めて具合が悪くなったのは母親からの免疫が切れてきた8ヶ月の頃です。熱と鼻水で耳鼻科を受診し、実際に以下の薬が処方されました。

メイアクトMS小児用細粒(抗生物質) 1g 分3毎食後
ビオフェルミンR(整腸剤) 1.4g分3毎食後
ミヤBM細粒(整腸剤) 1.4g分3毎食後
トランサミン散(喉の消炎・鎮痛) 0.3g分3毎食後
アクディーム細粒(消炎・去痰剤) 0.3g 分2朝夕
ムコダインドライシロップ (去痰剤) 0.7g 分2朝夕
アスベリン散(鎮咳) 0.2g 分2朝夕

処方された薬の多さに驚きながらも、教科書通りに薬を少量の水で練り、子供頬の内側につけました。薬を口の中に入れた途端にオエッという顔をし、今まで飲んだ母乳と共にすべて吐いてしまいました。吐くのもはじめてだったので、その姿に動揺しながらも再度薬を口の中に入れてみますが、やっぱりオエッと吐いてしまいます。具合が悪いため食欲がない中、せっかく飲んだ母乳を吐かれてしまうのが辛く、その日は再チャレンジできませんでした。
翌日はネットで情報収集をし、チャレンジしてみました。スポイトで口の中に入れてもオエッと吐きます。次にジュースに混ぜようとしましたが、離乳食でやさしい味しか食べた事がなかったため、ジュース自体を飲まず断念。アイスも同じ理由でダメでした。子供はジュースやアイスが好きで、甘くさえすれば飲む!と思っていましたが、普段食べ慣れていないものは、具合の悪い時には余計に食べてくれません。普段食べているヨーグルトにも混ぜましたが、不審な顔をしてヨーグルトをのぞき込み、ぷいっと横を向いてしまいます。
試行錯誤の結果、うちの子供に合った方法は夏という季節もあり、粉薬を少量の水で溶き、氷を作るトレーに入れ、凍らせるという方法でした。凍らせることで甘さも感じにくくなり、シャーベット感覚で服用しやすかったのだと思います。

このような経験から、乳児へ薬を飲ませるポイントをまとめてみました。

■ 練って頬の内側につける場合は、味を感じる前にすばやく母乳またはお水を飲ませてあげる
■ 薬を準備している姿を見せないようにし、吐かれた場合にも片付けしやすいようシートを敷いたり、事前の準備をしっかりしておく
■ 服用してほしいという気持ちが強いと、赤ちゃんにその必死な雰囲気が伝わるので、「飲めなくてもいいや」くらいのリラックスした気持ちで服用させる
■ 薬を飲んでくれそうなタイミング(お風呂あがりや授乳前など喉が渇いている時)に服用させてみる
■ 上手に飲めたら褒めてあげる

今回の経験で、ホクナリンテープなどの貼り薬(皮膚から吸収され気管支を広げる薬)や熱を下げる坐薬など、口以外から投与できる薬のありがたみをしみじみと感じました。薬の苦手な子供に対して使いやすい薬がこれからも開発されることを切に望みます。
最後に、赤ちゃんは日々成長しているので、前回うまくいった、または失敗したからといって、今回それが同じようにいくとは限りません。その子に合った方法やタイミングでお母さんも適度に肩の力を抜き、根気よくさまざまな方法でチャレンジしてみることが必要だと感じました。
薬の飲み方で困ったことがあったら、お気軽にお近くの薬剤師に相談してみて下さい。

Categories: くすり

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