「暮らしのなかの健康講座」第1回 リポート2

6.メタボ・ロコモ・フレイル

「男性は1割くらいの人がずーっと元気。2割くらいの人が60歳から70歳で、がくんとレベルが落ちる。寝ついてしまう。そして7割くらいの人がゆっくりゆっくり弱っていく、病院にいくパターンです」
「女性にはずっと元気という人はあまりいません。1割くらいの人が70歳前に寝ついてしまい、あとの9割の人がだんだんだんだんに弱っていくパターンです」

男性と女性の「自立度の変化のパターン」を10%単位でみるとこうだ、というわけですが、佐賀先生のお話はデータがきちんと示されて、よく理解納得できました。
いつかだれもが弱るのですが、「介護寿命・介護予防を阻害する3大因子」として、メタボ(メタボリックシンドローム 内臓脂肪症候群)、ロコモ(ロコモティブシンドローム 運動器症候群)、そして認知症の話がありました。太り過ぎて高血圧から脳梗塞などにならないようにする。歩くのが遅くなって、青信号の間に横断歩道を渡りきれない、などとならないようにする。しばしば言われることですが、再確認です。
そして、さらに、フレイル(虚弱)について勉強しました。これは長寿を実現するための、最近の新しい視点です。 「フレイルはやせ細り。フレイル対策は、やせっぽち対策ですよ」とわかりやくす解説していただきました。「フレイル」「サルコペニア」を覚えておく必要がありそうです。

【フレイルの評価法】
  ①体重が減少
  ②歩行速度が低下
  ③握力が低下
  ④疲れやすい
  ⑤身体の活動レベルが低下

3つ以上あてはまるとフレイルとみなす

 【サルコペニアとは】
  (邦語訳:加齢性筋肉減弱症)
  1)筋肉量の低下(低筋肉症)
  2)筋力の低下(低筋力)
  3)動作能力の低下(低動作機能)

サルコペニアの発見法
 ■上腕周囲径(親指と人差し指の輪で指がつく)
 ■下腿周囲径(両手の親指・人差し指の輪以下≒31cm以下)
 これらは、低栄養=筋肉減少症のしるし

 「後期高齢者以降はフレイルの対策」「フレイルの中心はサルコペニア」で「フレイルは悪循環」ですから、「しっかり食べて、運動して、社会参加することが大切」「命が尽きるまでずっと元気でいる。フレイルにならないでずっと頑張る。今年から強調されている対策です」しっかり覚えておきたいことです。

 

7.在宅療養開始の実際、訪問診療について

「まず家にいようと決めていただく。まず決意をしていただくことから始まります」
在宅療養の始まり、訪問診療開の始まりについて、先生のお話といただいた資料を参考にご紹介します。

【在宅療養開始の実際】
● 住み慣れた我が家で暮らすことに決めましょう!

 ● ケアマネージャーを決めましょう
 ● 介護認定審査を申請します(要介護度が決まります
  ・主治医を申請します
 ● 調査員がやってきます
 ● ケアマネージャーとケアプランを相談しましょう
  ・訪問ヘルパーに来てもらいましょう(訪問介護)
  ・訪問看護師に来てもらいましょう(訪問看護)
  ・デイサービスに出かけましょう
  ・ショートステイを利用してみましょう
 ● 在宅生活のために住宅改造や、福利用具レンタルも

 役所がやってくれることもあります。ベッドや車いすを借りるかどうか決めたりもしなければなりませんが、こうして在宅医療が始まります。
医師にも来ていただくには、訪問診療開始の手続きをすることになります。
「往診はしますが訪問診療はしません、という先生もいるんですよ」と佐賀先生。簡単にいうと、訪問診療とは、月に2回定期的に、前もって予定を決めて、来てもらっての診療のこと。いつも診てもらっている先生に、熱があってふらふらなので、出かけていけないので特別に来ていただくような「往診」とは違うのです。
 訪問診療は、最初に「通院している先生に訪問診療をお願いする」ことから始まります。
呼吸不全の酸素吸入、脳卒中の栄養補給、がんの痛み緩和・・・いろいろな治療を生活しているところでしてもらえる訪問診療ですが、かかりつけの先生にお願い・相談をして、ケアマネージャーなど専門家の力を借りて実現する治療です。

 

8.その他、学習したこと

 ● 訪問診療を始める際の手順
 ● 在宅医療でも、多くの治療ができること
 ● 地域でいきることの大切さ
 ● 終末期の目標は「安楽・納得・満足」であり、「家で死ぬのが目標ではない」
 ● 地域の協働・包括が唯一最高の方法
 ● 地域の互助が最も重要なこと など

本当にたくさんのことを知りました。会場は感謝の大きな拍手が湧きました。
佐賀宗彦先生、ありがとうございました。

 

生活クラブ風の村 園生診療所
〒268-0051 千葉県千葉市稲毛区園生町1107-7
TEL:043-253-8499 
URL:社会福祉法人生活クラブ

Categories: オピニオン

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